大切にしている胡蝶蘭の葉にハリがなくなってきた、花が早く落ちた、なんとなく元気がない——枯れてしまったのかと不安になりますよね。でも、あわてて水や肥料を足したり、すぐに植え替えたりするのは禁物です。まずは落ち着いて、どこに原因があるのかを見ていきましょう。
まず落ち着いて
「元気がない」の正体は、たいてい根・水・葉・置き場所のどれかです。そして、根が1本でも白く元気なら、葉が1枚でも残っていれば、多くは戻せます。いちばんやってはいけないのは、不安から毎日水をあげたり、弱った株に肥料を足すこと。原因を見分けてから手を打つのが、復活への近道です。
まず観察する3つのこと
対処の前に、株の状態を確かめます。ここで原因のあたりがつきます。
- 植え込み材の乾き:湿ったままか、乾ききっているか。指や割り箸で確認します
- 根の様子:白くふっくらしているか、黒ずんでぶよぶよしていないか
- 葉の様子と置き場所:黄色やしわはないか、直射日光やエアコンの風が当たっていないか
症状から原因を見分ける
観察した状態を、次の表に当てはめてみてください。当てはまった先の記事に、詳しい対処をまとめています。
- 葉や茎にしわ+植え込み材が湿ったまま → 根腐れの疑い。水を足さず、傷んだ根を取って植え替えます(→根腐れの見分け方と復活方法)
- 葉にしわ+植え込み材は乾いている → 水切れ。乾いてからたっぷり与えれば徐々に戻ります(→水やりの頻度とコツ)
- 下の葉が黄色い → 多くは寿命や置き場所。健康な葉は切りません(→葉が黄色い・しわしわの原因と対処)
- 株が鉢に窮屈・3年以上植え替えていない → 根詰まりや植え込み材の劣化。花後に植え替えます(→植え替えの時期と手順)
- 花が終わって動きがない → 自然に株を休めている時期かもしれません(→花が終わったら)
冬や置き場所による「元気がない」
冬に動きが鈍るのは、休眠期に入っているためで自然なことです。寒さで弱らせないよう、10〜15℃以上を保ち、直射日光と暖房の風が直接当たる場所を避け、明るい日陰に置きます。冬は水やりも控えめにして、春を待ちましょう。季節の変わり目は、時間帯で日差しや気温が変わるので、置き場所を見直すのも有効です。
やってはいけないこと
元気がないときに、不安から毎日水を与える・弱った株に肥料を足す・急に直射日光に当てる・むやみに植え替えるのは逆効果です。肥料は株が元気に成長しているときだけ。弱っている株や冬・真夏は、栄養を吸えずかえって株を傷めます。基本は、原因を取り除いてそっと見守ることです。
花が落ちて葉も少し元気がなくなって、もうだめかと思って植え替えようとしたんです。調べたら「むやみに環境を変えないで」とあって、置き場所と水やりだけ直して待ったら、ちゃんと持ち直しました。慌てなくてよかったです。
——個人のお客様(ご自宅で2年目)
胡蝶蘭が元気がないとき、まず何をすればいいですか?
あわてて水や肥料を足す前に、まず植え込み材の乾き・根の様子・葉の状態・置き場所を観察してください。原因によって対処がまったく違うため、原因を見分けてから手を打つのが復活への近道です。
元気がない胡蝶蘭は復活しますか?
根が1本でも白く元気で、葉が1枚でも残っていれば、戻せる可能性が高いです。逆に、すべての根が黒くぶよぶよになっていたり、すべての葉が枯れている場合は難しいことがあります。まずは根と葉の状態を確かめてください。
元気がないとき、肥料をあげてもいいですか?
弱っているときは逆効果です。肥料は株が元気に成長している春〜秋の時期にだけ与えます。弱った株・冬・真夏は栄養を吸収できず、かえって根を傷める原因になります。
冬になると元気がないように見えます。大丈夫ですか?
冬は休眠期で動きが鈍るのは自然なことです。10〜15℃以上を保ち、直射日光と暖房の風を避けて明るい日陰に置き、水やりを控えめにして春を待ってください。
胡蝶蘭を贈るときは
もともと丈夫に育った株は、少しの不調でも持ち直す力があります。胡蝶蘭農園を営む専門店として、状態の良い一鉢を産地から直接お届けしています。お祝いに贈るときは、定番の白の大輪からお選びいただけます。
届いた胡蝶蘭の扱いに迷ったら、もらった胡蝶蘭の飾り方・お手入れの基本もあわせてご覧ください。