お祝いでいただいた胡蝶蘭の葉が、下のほうから黄色くなってきた。さわるとしわが寄って、ハリがない。「枯れてしまうのだろうか」と不安になりますよね。けれど、葉の変化のほとんどは、原因さえ分かれば落ち着いて対処できます。中には、手を出さなくてよい自然な現象も含まれています。
まず知っておきたいこと
元気な胡蝶蘭の葉は、深い緑色でツヤがあり、肉厚で張りがあります。ここから外れたら何かのサインですが、一番下の葉が1〜2枚ゆっくり黄色くなるのは、葉の寿命による自然な現象で心配いりません。あわてて健康な葉まで切らないことが、株を元気に保ついちばんのコツです。
葉が黄色くなる原因と見分け方
黄色くなる原因はいくつかあり、対処もそれぞれ違います。どれにあたるかをまず見分けます。
- 葉の寿命(自然な老化):一番下の葉から、数か月かけてゆっくり黄色く・薄くなる。新しい葉が上から出ていれば問題ありません。完全に乾くまで待って取り除きます
- 葉焼け:直射日光が当たる場所で、葉が黄色や白っぽく変色。レースのカーテン越しの明るい場所へ移します
- 水不足:斑点や穴がなく、株全体に元気がないまま黄色くなる。植え込み材が乾いていれば水やりで回復することがあります
- 病気・根のトラブル:順番に関係なく黄色くなる、葉の根元から黄変する、いやな臭いがある、水を与えても回復しない——これらは病気や根腐れの可能性があります
最後の「病気・根のトラブル」が疑われるときは、葉だけを見ていても解決しません。根の状態を確認し、傷んでいれば早めの手当てが必要です。根の見分け方と復活のさせ方は別の記事にまとめています。
葉がしわしわ・よれよれになるとき
葉のハリが失われてしわが寄るのは、水が足りていないか、根が傷んで水を吸えていないかのどちらかであることがほとんどです。見分けのポイントは、植え込み材と根の状態です。
見分けかた
植え込み材が乾いていて、根が白く元気なら、単純な水切れです。植え込み材が乾いてから水を与えれば、徐々にハリが戻ります。一方、葉だけでなく茎にもしわが寄る・植え込み材が湿ったままなのにしおれる場合は、根が傷んで水を吸えていない(根腐れ)疑いがあります。このときは水を足すのではなく、傷んだ根を取り除いて植え替えるほうが回復が早くなります。
黄色くなった葉の切り方・取り方
取り除いてよいのは、役目を終えて黄色く枯れた葉だけです。次の手順で十分です。
- 黄色くなった葉は、完全に乾いて軽く引くと取れる状態になるまで待ちます
- 取れにくいときは、清潔なハサミ(使う前に消毒)で根元から切り落とします
- まだ緑で張りのある葉は切らないでください。葉は光合成で株のエネルギーを支えており、無理に減らすと株が弱ります
なお、ここでいう「切る」は葉の話です。花が終わったあとに花茎を切るのは別の作業で、切る位置も二度咲きを狙うかどうかで変わります。花茎の切り方は花後の記事をご覧ください。
置き場所と、毎日の予防
葉のトラブルの多くは、置き場所と水やりを少し整えるだけで防げます。
- 明るい日陰に置く:直射日光を避け、レースのカーテン越しのような柔らかい光の場所へ
- 風通しよく:蒸れは病気のもと。空気がこもらない場所に置きます
- 葉や株元に水を溜めない:葉のつけ根に水が長く残るとカビや病気の原因になります。花や葉に直接水をかけないのは、胡蝶蘭の手入れ全般に共通するコツです
会社でいただいた胡蝶蘭の下の葉が黄色くなって、枯らしたと思って慌てました。調べたら寿命とのことで、上からはちゃんと新しい葉が出ていて一安心。緑の葉は切らずに、黄色いのが乾いてから取るようにしています。
——都内・メーカー 総務部ご担当者(社内の鉢の世話役)
胡蝶蘭の下の葉が黄色くなってきました。枯れる前兆ですか?
一番下の葉から1〜2枚ずつゆっくり黄色くなり、薄くしわが寄る場合は、葉の寿命による自然な現象で心配いりません。新しい葉が上から出てきます。完全に乾くまで待ってから取り除いてください。ただし複数の葉が一度に、または葉の根元から黄色くなる場合は、病気や根のトラブルの可能性があります。
葉がしわしわ・よれよれになるのは水切れですか?
水切れのことも、根が傷んで水を吸えていないこともあります。植え込み材が乾いていて根が白く元気なら、水やりで回復します。茎にもしわが寄る、植え込み材が湿ったままなのにしおれる場合は根腐れの疑いがあり、傷んだ根を取り除いて植え替える必要があります。
黄色くなった葉は切ったほうがいいですか?
黄色く枯れた葉は、完全に乾いて軽く引くと取れる状態になってから、清潔なハサミで根元から切るか手で取り除きます。まだ緑で張りのある健康な葉は切らないでください。葉は光合成で株のエネルギーを支えており、無理に減らすと株が弱ります。
胡蝶蘭の葉は何枚あれば大丈夫ですか?
小さな株で3〜4枚、大きな株で5〜6枚あれば花を咲かせるエネルギーを蓄えられます。下葉が寿命で落ちても上から新しい葉が出るので、枚数が一時的に減っても過度に心配する必要はありません。
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胡蝶蘭を贈るときは
葉がしっかりと肉厚で張りのある株は、もともとの育ちの良さで決まります。胡蝶蘭農園を営む専門店として、状態の良い一鉢を産地から直接お届けしています。お祝いに贈るときは、定番の白の大輪からお選びいただけます。
届いた胡蝶蘭の扱いに迷ったら、もらった胡蝶蘭の飾り方・お手入れの基本もあわせてご覧ください。