先日、当店が福岡市内へ当日便で胡蝶蘭をお届けに伺ったときのことです。ご葬儀の会館で受付の方から、持ち込み料として千円ほどをお願いされました。持ち込み料そのものは、置き場所や受付の手間に対する会館側の費用ですから、あること自体はおかしなことではありません。ただ、この一件がきっかけで、あらためて思ったのです。「同じお花を贈るのに、どこで・どう頼むかで、ずいぶん違うな」と。
悲しい知らせは、たいてい急に届きます。訃報からお通夜まで一日、二日。落ち着いて相見積もりを取る余裕なんて、なかなかありません。だからこそ、いざというときに慌てないよう、胡蝶蘭の価格の”中身”を先に知っておいていただきたいのです。この記事は、葬儀・お通夜の胡蝶蘭を「会館で手配する」か「産地から取り寄せて贈る」か、費用と花の実力の両面から、ご自身で落ち着いて選べるようにまとめたものです。胡蝶蘭専門店として、自社農園から全国へ直接お届けしている立場からお話しします。
葬儀の胡蝶蘭・お得な贈り方の早わかり
- 会館手配の価格:花代のほかに、場所・即応・手間を代行する費用が含まれる構造
- 賢い送り方:産地から宅配便で会館へ直送すれば、受付で掛け合う必要なし。当店は受け取り拒否ゼロの実績
- 花の見分け方:輪数と「1株から何本立てているか」で、地力はだいたい分かる
- 相場の中心:3本立ち42輪 33,000円。同じ予算でも産地直送なら実力ある胡蝶蘭が届く
- 急ぎ:白の胡蝶蘭は16時までのご注文で翌日着(本州)。福岡市内は当日便も
会館で手配する胡蝶蘭が、高くなりやすい”構造”
ご葬儀の会館や葬儀社にそのままお願いすると、手続きは一度で済み、立て替えも不要でとても楽です。その手軽さには、きちんと理由があります。会館は、置く場所を用意し、急なご依頼に即応し、受付や飾りつけの手間を引き受けてくれます。その代行のぶんが、お花の価格に上乗せされる——これは悪意ではなく、仕組みの話です。
もう一つ、流通の距離も価格に効いてきます。胡蝶蘭が「農園→花市場→生花店→会館→お届け先」と多くの手を経るほど、そのたびに費用が乗り、鮮度も少しずつ落ちていきます。当店のように「農園→お届け先」で店頭を経由しない直送は、中間が少ないぶん、同じ予算でもよい状態の胡蝶蘭をお届けしやすいのです。
ここで正直にお伝えしておきたいことがあります。「3万円」と表示されていても、その花そのものの実力が、表示価格に釣り合っていない胡蝶蘭は、残念ながら実在します。これは特定のどなたかを責める話ではありません。価格には花代以外のものが含まれる以上、構造上そういうことは起こり得る、というだけのことです。だからこそ、贈る側が”見分ける物差し”を持っておくと、後悔がありません。その物差しは、次の章でお渡しします。
贈る前に確認したい、弔事のマナー
- ご厚志辞退・供花辞退のご案内があるときは、お花は手配しません。お気持ちは弔電などで。
- 家族葬は原則、弔電のみが無難です。供花の可否を必ず先方にご確認ください。
- 斎場の住所・お名前(〇〇家)・日時を控えてから手配すると、宛名の間違いがなく確実です。
同じ予算で届く花は、こんなに違う ― 輪数と「1株1本」で見抜く
お花にくわしくなくても、地力のある胡蝶蘭は、たった二つのポイントで見分けられます。
一つめは輪数です。しっかり育った台湾苗の3本立ちは、42輪ほどを一つの基準にします。逆に、同じ3本立ちでも24輪を下回るような株は、素材として弱いことが多い。輪数が極端に少ない胡蝶蘭は、価格が手ごろでも避けるのが無難です。二つめは「1株から何本立てているか」。1株1本で丁寧に仕立てた花は、姿も日持ちも整います。1株から無理に2本、3本と出した花は、どうしても質が落ちます。
この物差しを持って、「会館で頼む」場合と「産地から宅配便で直送する」場合を並べてみましょう。金額そのものより、”何にお金を払っているか”が見えてきます。
| 項目 | 会館・葬儀社で手配 | 産地から宅配便で会館へ直送 |
|---|---|---|
| 手続き | 一括で楽・立て替え不要 | ネットで注文し、宛名を伝えるだけ |
| 価格に含まれるもの | 花代+場所・即応・手間の代行費 | 花代+送料(弔事の白は無料) |
| 花の実力の目安 | 釣り合うものもあれば、そうでないことも | 輪数・1株1本で自分で選べる |
| 急ぎへの対応 | その場で頼める | 16時締切で翌日着(本州) |
同じ3万円でも、産地から直接お選びいただければ、42輪クラスの胡蝶蘭が手元に届きます。会館の表示価格と一度並べてみると、どちらが納得できるか、ご自身で判断がつくはずです。以下は、弔事の白として実際に多くお選びいただくサイズです(いずれも常時在庫・最短翌日着)。
掛け合わなくていい ― 宅配便で会館へ直送する
花も扱う場所が、自分のところで用意した胡蝶蘭を勧める。これはどんな商売にもある自然なことで、責められる話ではありません。ただ贈る側からすると、「よそで選んだ胡蝶蘭を持ち込みたい」とは少し切り出しにくい、というだけのこと。だったら、掛け合わずに済む方法を選べばいいのです。
それが、宅配便で会館へ直接届けるやり方です。先ほどの千円は、当店が当日便で”手にさげて”お届けしたときのもの。手持ちの持ち込みとは違い、宅配便は通常の配送物として受付を通ります。当店はこれまで数えきれないほど、宅配便で会館へ胡蝶蘭を直送してきましたが、受け取りを断られたことは一度もありません。宛名を「〇〇家 ご葬儀」とし、斎場の住所・お通夜や葬儀の日時に合わせて送るだけ。受付で持ち込みの可否を掛け合う必要も、気まずい思いをする必要もありません。
当店は、この記事を読んでくださっているあなたを、もう”知り合い”だと思っています。会館の受付で気を揉む代わりに、どうぞ当店にお任せください。「〇〇家のご葬儀に、この日までに」——それだけ伝えていただければ、産地から会館へ、まっすぐお届けします。
——胡蝶蘭専門店ギフトフラワー
それでも失礼にならない、弔事の白の選び方
お得さと同じくらい大切なのが、失礼のない胡蝶蘭を選ぶことです。弔事の胡蝶蘭は、白の大輪が王道です。清らかで格があり、どなたにお供えしても失礼になりません。立て札は「御供」とし、贈り主名(会社名・個人名)を記します。お祝いの「祝」は用いません。相場・立て札の細かな作法や、訃報から間に合わせる急ぎの手配については、葬儀・お通夜の胡蝶蘭の完全ガイドに詳しくまとめています。あわせてご覧ください。
よくあるご質問
関連商品・関連カテゴリ
弔事の白としてお選びいただく主力です。清らかな白の大輪を基本に、会場の規模に合わせてお選びください。立て札「御供」は専門スタッフが確認してからお作りします。


