取引先の役員が就任するというお話を、内示の段階で耳にされた方は多いかもしれません。ただし、就任祝いの胡蝶蘭を実際にお贈りするタイミングは、内示ではなく正式な発令日以降、就任日当日の午前中に届くのが基本です。タイミングを1日でも間違えると、贈り主と贈り先の双方に微妙な気まずさが生まれます。
当店の就任祝いのご注文を見ていると、贈り主の多くがギリギリのタイミングで動いています。株主総会で正式発令が出てから、社内決裁を回し、宛先を確定し、立て札の文言を確認している間に、半日が過ぎる。そこから手配を始めると、他店の当日発送締切(12時・14時)を過ぎていることが珍しくありません。16時までのご注文で翌日午前中のお届けが可能という当店の体制が、就任祝いの場面で多くのお客様に選ばれている理由の一つです。
この記事でわかること
- 就任祝いの相場と、役職別に選ばれるサイズの目安
- 内示・発令・就任日の違いと、贈ってよいタイミング
- 複数役員が同時に就任した時の「玉突きランク差」の付け方
- 立て札の冠文字「祝御就任」「就任御祝」「御祝」の使い分け
- 退任時に花を贈るべきか、再任時に贈ってよいか
就任祝いの相場は役職と関係性で決まる
就任祝いの胡蝶蘭の相場について、当店の実績で最も多いのは3本立ち42輪(33,000円)と5本立ち70輪(55,000円)です。役員就任・社長就任・支店長着任など役職の幅がある中で、贈り主と贈り先の関係性で本数を選ぶ構造はどの役職でも変わりません。
役職別の目安
| 役職 | 選ばれるサイズ | 価格帯 |
|---|---|---|
| 会長・代表取締役社長就任 | 5本立ち70輪・7本立ち・10本立ち | 55,000〜132,000円 |
| 役員(常務・専務・取締役)就任 | 3本立ち42輪・5本立ち55輪・5本立ち70輪 | 33,000〜55,000円 |
| 支店長・部長昇進・着任 | 3本立ち33輪・3本立ち42輪 | 22,000〜33,000円 |
| 個人取引先の昇進 | 3本立ち27輪・3本立ち33輪 | 16,500〜22,000円 |
役職の格よりも関係性
意外なことに、当店のデータでは社長就任と役員就任で贈り主の客層に大きな差はありません。同じ取引先から社長就任に5本立ち70輪を贈った客が、その会社の役員就任にも同じく5本立ち70輪を贈ることが多い、という現象が起きます。役職の格よりも、贈り主の購買力と取引の深さが本数を決めているのです。これは上場祝いや周年祝いと同じ構造です。
「就任祝いの相場を聞かれた時は、いつも同じことをお答えしています。前回その会社さんに贈ったサイズの一段上、あるいは同等を選んでください、と。役職の格で決めるよりも、贈り続けることでバランスが取れる節目なんです。」
ギフトフラワー店主
内示・発令・就任日の違いと、贈ってよいタイミング
就任祝いで最も多い相談が、「いつから贈ってよいか」というタイミングの問題です。役員人事は次の3段階で進みます。
3つの段階
| 段階 | 状態 | 贈ってよいか |
|---|---|---|
| 内示 | 本人と社内一部のみが知る非公式段階 | ×絶対に贈らない |
| 発令(株主総会・取締役会で正式決定) | 対外的に公表された段階 | ○贈ってよい(就任日待ち) |
| 就任日 | 実際にその役職に就く日 | ◎この日の午前中着が王道 |
なぜ内示で贈ってはいけないか
内示は社内の一部の人間にしか共有されていない非公式情報です。この段階で外部から花が届くと、「人事情報がどこから漏れたのか」と本人や周囲が困惑します。最悪の場合、人事自体が公表前に取り消される可能性もゼロではありません。必ず正式な発令日(株主総会や取締役会での決定日)以降に動くのが鉄則です。
ギリギリの手配は当店の16時締切が活きる
株主総会で正式発令が出てから就任日まで、数日〜1週間程度しかないケースが大半です。社内決裁・宛先確認・立て札文言の確認を経て、贈り主が花屋に発注するのは就任日の前日午後、というのが現実的なスケジュールになります。当店は16時までのご注文で翌日午前中のお届けが可能なため、このギリギリのスケジュールにも対応できます。詳しくは配送エリアと納期をご確認ください。
「就任の手配が間に合わなかったご経験のあるお客様ほど、次の機会から当店をご指名いただくことが多いです。社内決裁が下りるタイミングと当日発送の締切は、どうしても噛み合わないことがある。16時まで受けてくれる店がある、というだけで安心していただけるんです。」
ギフトフラワー店主
同時複数就任の時の「玉突きランク差」の付け方
株主総会で複数の役員が同時に就任することは珍しくありません。社長就任と専務就任と常務就任が同じ日に発表される、というケースです。この場合、贈り主は役職の格に応じて花の本数で差をつけるのが慣習です。
本数で差をつけるパターン
最も一般的なのが、役職の格に応じて本数を玉突きで上げる方法です。
| 同時就任時の構成例 | サイズ配分 |
|---|---|
| 社長 / 専務 / 常務 が同時就任 | 社長:5本立ち70輪 / 専務:3本立ち42輪 / 常務:3本立ち33輪 |
| 社長 / 副社長 が同時就任 | 社長:7本立ち / 副社長:5本立ち70輪 |
| 代表取締役 / 取締役複数 が同時就任 | 代表取締役:5本立ち70輪 / 取締役:3本立ち42輪を一律 |
同サイズでラッピング色を変えるパターン
もう一つの方法が、サイズを揃えてラッピングの色で差をつけるやり方です。「全員に同じ格の花を贈りたいが、社長には特別感を出したい」という贈り主に選ばれます。たとえば全員に3本立ち42輪を贈り、社長だけ赤・金系のラッピング、他は標準の青・白系といった具合です。これは当店でも一定のご注文があるパターンで、注文時にご相談いただければラッピングの色変更にも対応します。
同時就任への配送は、宛先がすべて同じ本社受付になることが多いため、まとめて発注いただくとスムーズです。それぞれの立て札に役職と氏名を正確に記載することと、本数・色を変える場合は注文時に明示することがポイントです。
立て札の冠文字は「祝御就任」「就任御祝」「御祝」の三択
就任祝いの胡蝶蘭に添える立て札の冠文字(頭書き)で、当店で実際に多くご注文いただくのは次の3パターンです。
| 冠文字 | 頻度・使い分け |
|---|---|
| 祝御就任 | 最もフォーマル。社長就任・重要な役員就任で |
| 就任御祝 | すっきりと整った見栄え。バランスよく一般的に使える |
| 御祝 | 用途を限定せず汎用的に。迷ったらこれで問題ない |
役職名を入れるかどうか
「祝 代表取締役社長御就任」「祝 取締役御就任」のように役職名を明記する立て札も、特に重要な就任で選ばれます。役職名を入れる場合は、正式名称を正確に確認してください。代表取締役社長と代表取締役と取締役社長は、それぞれ意味が違います。プレスリリースや株主総会の発表資料を必ず確認してから発注してください。
氏名を入れる時の注意
「祝 ○○様 御就任」のように氏名を入れる立て札は、やや個人的な印象になります。法人贈答というよりは、個人的な交友関係の延長線上の贈り物として使う表現です。会社対会社の正式な贈答であれば、氏名を入れず役職名のみのほうが収まりが良いことが多くなります。
立て札の文言は注文時に細心の注意を払う必要があります。当店では立て札の文言を見本付きで確認できる「立て札の書き方ガイド」と、用途別の文例集をご用意しています。
贈り先は本社受付が王道、就任日午前着が基本
就任祝いの胡蝶蘭の贈り先として最も多いのは、就任した本人が所属する本社の受付です。新任役員の執務室に直接届けるパターンは、よほど個人的な関係が深い場合に限られます。基本は本社受付宛で、社内の総務部門が新任役員の執務室に運んでくれます。
就任日当日の午前着が王道
贈るタイミングは就任日当日の午前中が王道です。就任日とは、株主総会の翌日や、新年度の初日(4月1日・10月1日など)が多くなります。連休明けや期初の場合は本社受付が混み合うため、前日に到着するよう手配する贈り主もいます。
| タイミング | 適している場面 |
|---|---|
| 就任日前日(夕方搬入) | 就任日が連休明け・期初など本社が混み合う場合 |
| 就任日当日(午前着) | 最も一般的・本社受付宛て |
| 就任日当日(夕方) | 夕方からの就任披露パーティーがある場合 |
| 就任日から1週間以内 | 当日手配が間に合わなかった場合・「遅れ馳せながら」を添えて |
退任時に花を贈るべきか、再任時はどうするか
就任祝いと並んで相談が多いのが、退任時や再任時の対応です。
退任時の花はほぼ慣習化されていない
新任役員の就任と同時に前任者が退任する場合、前任者へのお礼の花を贈るかどうか迷う方がいます。当店の実績では、退任する前任者に花を贈る注文はほとんどありません。退任時の花は社内的なセレモニーで済ませる企業がほとんどで、取引先から退任者へ花を贈る慣習は定着していません。例外的に、特別に長く取引のあった前任者で、退任後も別の役職に就く場合などに限られます。
再任時は原則贈らない
同じ役職に再任(2期目以降の続投)する場合は、原則として就任祝いを贈りません。再任は「新しい就任」ではなく「継続」として扱われるためです。ただし、代表取締役会長から代表取締役社長への異動や、取締役から執行役員への昇格など、役職そのものが変わる場合は新任の就任祝いとして贈ります。
失敗しないための最終チェック
就任祝いで気をつけたいポイント
- 内示段階では絶対に贈らない(正式発令日まで待つ)
- 役職の正式名称を確認(代表取締役社長 / 代表取締役 / 取締役社長 の違い)
- 同時複数就任の時は本数またはラッピング色で差をつける
- 退任者への花は基本不要・再任時も原則贈らない
- 就任日が連休明け・期初の場合は前日着で手配
就任祝いから始まる、その後の関係
就任祝いは、贈り先との関係の節目です。新任の役員が就任した翌年からは、その役員のいる企業の周年祝い、その後の移転祝い、さらなる役員交代と、節目が続きます。長い取引の中で、節目を逃さず贈り続けることが、信頼の積み重ねにつながります。
当店は1株1本仕立ての自社農園3拠点から、16時締切で全国にお届けします。同時複数就任の場合のサイズ配分・立て札の正式名称・ラッピングの色変更など、わからないことがあればお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
就任祝いの胡蝶蘭はいつ贈ればよいですか?
就任日当日の午前中、贈り先の本社受付に到着するよう手配するのが基本です。就任日が連休明けや期初の場合は前日に到着するよう手配することもあります。当日手配が間に合わなかった場合は、就任日から1週間以内に「遅れ馳せながら」を添えて贈れば失礼にはあたりません。
内示が出た段階で贈ってもいいですか?
いいえ、必ず正式な発令日(株主総会や取締役会での決定日)以降に贈ってください。内示は社内の一部の人間にしか共有されていない非公式情報のため、外部から花が届くと「人事情報が漏れたのか」と本人や周囲が困惑します。最悪の場合、人事自体が公表前に取り消される可能性もあります。
取締役と代表取締役で立て札の書き方を変えるべきですか?
役職名を立て札に入れる場合は、必ず正式名称を確認してください。「代表取締役社長」「代表取締役」「取締役社長」はそれぞれ意味が違います。プレスリリースや株主総会の発表資料で使われている表記に揃えるのが正解です。役職名を省いて「祝御就任」「就任御祝」とする選択肢もあります。
退任する前任者にもお礼の花を贈るべきですか?
原則として贈らなくて問題ありません。退任時の花は社内的なセレモニーで済ませる企業がほとんどで、取引先から退任者へ花を贈る慣習は定着していません。例外的に、特別に長く取引のあった前任者が退任後も別の役職に就く場合などに、お礼の意味で贈ることがあります。
同時に複数の役員が就任した時、どう違いをつければよいですか?
役職の格に応じて本数で差をつけるのが慣習です。たとえば社長は5本立ち70輪、専務は3本立ち42輪、常務は3本立ち33輪、という具合です。もう一つの方法として、サイズを揃えてラッピングの色で差をつけるやり方もあります。社長だけ赤・金系、他は標準色、といった配分です。注文時にご相談いただければラッピングの色変更にも対応します。
社内昇進(部長・支店長)に贈る場合の違いは何ですか?
支店長着任や部長昇進は、取締役クラスの就任よりも控えめな本数が選ばれます。3本立ち33輪(22,000円)から3本立ち42輪(33,000円)が中心です。社内人事なので外部からの花を控えめにするのが慣習ですが、地方の支店長着任など、地域経済での節目にあたる場合は3本立ち42輪以上で格を示すこともあります。
まとめ
就任祝いの胡蝶蘭で外さない選び方は、役職の格よりも贈り主と贈り先の関係の深さで本数を決めることです。前回その会社さんに贈ったサイズの一段上、あるいは同等を選ぶ。これに尽きます。当店は16時までのご注文で翌日午前中着、自社農園3拠点からの直送、立て札・発送写真サービス無料で対応しています。同時複数就任のサイズ配分や立て札の正式名称など、迷われたらお気軽にご相談ください。