胡蝶蘭は一年を通して贈られる花ですが、その需要は決して均一ではありません。実は、一年のうちに大きな山が二つあります。新年度を迎える3月と、株主総会が集中する6月です。
この記事では、胡蝶蘭が「いつ・なぜ」動くのかという業界の需要構造を整理します。繁忙期の仕組みを知っておくと、大切な贈り物を確実に届けるための手配のコツも見えてきます。
胡蝶蘭の需要は一年中同じではない
花屋やオフィスで胡蝶蘭をよく見かける時期と、あまり見かけない時期があります。胡蝶蘭の需要には、はっきりとした二つのピークがあります。
胡蝶蘭の二大需要期
3月……新年度に向けた異動・就任・開業・新規開店のシーズン
6月……3月決算企業の株主総会が集中し、就任・退任の人事が動くシーズン
この2か月に、胡蝶蘭の法人需要が大きく集中します。
3月の山——新年度がもたらす需要
日本の多くの組織は4月を年度の始まりとします。そのため3月は、新年度に向けた動きが一気に重なる時期です。役員や管理職の就任・昇進、支店や営業所の開設、新店舗のオープン、独立・開業——人と組織が動くこれらの節目のすべてで、胡蝶蘭が贈られます。
加えて、卒業・入学・退職といった個人の節目も重なります。3月は、法人と個人の両方の需要が押し寄せる、一年で最も慌ただしい時期のひとつです。
6月の山——株主総会が動かす需要
もう一つの山が6月です。これは日本企業の決算期と深く関わっています。日本では3月決算の会社が過半を占め、その株主総会は6月に集中します。とくに6月下旬の特定の一日に総会が集まり、2025年は最も集中した日に562社が開催を予定していました。
株主総会は、役員の就任・退任が正式に決まる場でもあります。新たに就任する役員へのお祝い、退任する役員へのねぎらい——こうした胡蝶蘭の需要が、総会シーズンの6月に一気に立ち上がります。
なぜ株主総会は6月に集中するのか
6月集中には、明確な法律上の理由があります。
6月総会の仕組み
多くの3月決算企業は、株主の権利を確定する基準日を3月末に定めています。会社法では、この基準日から3か月以内に株主が権利を行使できる(=総会を開く)と定められているため、3月末基準日なら6月末までに総会を開く必要があります。準備に2か月半ほどかかることもあり、結果として6月下旬に集中するのです。
繁忙期に何が起きるか
需要が一点に集中すると、現場ではさまざまなことが起きます。人気の本数や色から在庫が薄くなり、希望どおりの一鉢が手配しにくくなります。配送も立て込み、希望日の指定が取りにくくなることもあります。
繁忙期は早めの手配が安心
3月・6月の繁忙期は、贈りたい胡蝶蘭が品薄になりやすく、配送も混み合います。日取りが決まっている就任披露や総会に合わせるなら、早めに手配しておくのが確実です。立て札の文言の確認も含め、余裕をもって準備しておくと安心です。
まとめ
胡蝶蘭が動く季節を知っておくと、業界の繁忙と自分の贈り物のタイミングが重なるかどうかが見えてきます。とくに3月と6月は、早めの準備が確実な手配につながります。
3月と6月は、当園でも一年で最も注文が集中する時期です。だからこそ私たちは、自社農園で計画的に生産し、年末年始も含めて受注を止めずに備えています。繁忙期でも質を落とさず、希望の日に確実にお届けできるよう、産地直送の体制を整えています。
——胡蝶蘭専門店ギフトフラワー
胡蝶蘭専門店ギフトフラワーは、九州・関西・関東の自社農園で計画生産し、繁忙期も含めて年中無休で受注・産地直送に対応しています。需要期の手配について詳しく知りたい方は、あわせて次の記事もご覧ください。
胡蝶蘭の需要期についてよくあるご質問
胡蝶蘭の需要が多い時期はいつですか?
新年度を迎える3月と、株主総会が集中する6月の二つが大きなピークです。就任・開業・人事異動など、法人の節目が重なる時期に需要が集中します。
なぜ6月に胡蝶蘭の需要が増えるのですか?
日本では3月決算の企業が多く、その株主総会が6月に集中するためです。総会で役員の就任・退任が決まり、お祝いやねぎらいの胡蝶蘭が多く贈られます。
なぜ株主総会は6月に集中するのですか?
多くの3月決算企業が基準日を3月末に定めており、会社法で基準日から3か月以内に総会を開くと定められているため、6月末までに開催する必要があるからです。
繁忙期に胡蝶蘭を贈るとき注意することはありますか?
人気の本数や色が品薄になりやすく、配送も混み合います。日取りが決まっている場合は早めに手配し、立て札の文言も余裕をもって準備しておくと安心です。
繁忙期でも希望日に届けてもらえますか?
計画生産と年中無休の体制を整えている専門店であれば、繁忙期でも対応できることが多いです。確実を期すなら、早めの注文と日付の相談をおすすめします。